改めて見直そう!災害時のお口のケア
2023/10/03
こんにちは。歯科衛生士の菅原です。
暑い日が続きますが、
皆さまいかがお過ごしですか?
日本では毎年、夏から秋にかけて、
台風や大雨が多く発生します。
今年もすでに各地で被害が発生しており、
被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
災害時には、
停電・断水・用品の不足などで、
お口のことは後回しにしがち。
しかし、
お口の中を清潔に保つことは、
非常時だからこそ、とても大切なのです。
もし、お口の清潔を保つことができずに
細菌が増殖してしまうと、
さまざまな感染症や誤嚥性肺炎といった
身体全体に関わる大きなトラブルを招く危険
もあります。
そこで今回は、
いつどこで起こるかわからない災害時における
事前の備えや、お口のケアについてお話します。
◆事前に準備しておくとよいもの
・歯ブラシ
・洗口液
・ウェットティッシュ
・ティッシュペーパー
最低限、上記のものを
防災グッズに含めておきましょう!
他にも、
歯間ブラシやデンタルフロス、
キシリトールガムやシュガーレスガムも
準備しておくと役に立ちます。
また、入れ歯を使用されている方は
入れ歯ケース、入れ歯洗浄剤も
忘れないようにご注意を!
◆おぼえておこう!
災害時オーラルケアのススメ
●歯ブラシがない場合
せめてうがいをするだけでも
洗浄・殺菌効果があります。
30ml程度の水かお茶を使い、
一気に水を含まずに、2~3回に分けて
しっかりとブクブクうがいをしましょう。
●歯ブラシはあっても水が少ない場合
30ml程度の水をコップに用意。
その水で歯ブラシを濡らしてから歯みがきします。
歯ブラシが汚れてきたら
ウェットティッシュやティッシュペーパーなどで
汚れをよく拭き取って、また歯みがき。
これを繰り返したら、
最後に2~3回ブクブクとうがいをします。
●水も歯ブラシもない場合
ウェットティッシュや
ティッシュペーパーで歯をぬぐい、
汚れを拭き取ります。
普通に歯を磨くよりも
当然ながら効果は少ないですが、
物資が揃うまではしばらく
この方法で耐えしのぎましょう…!
●入れ歯の方は特に気をつけて!
入れ歯ケースを忘れていたことで、
入れ歯を何日もお口の中に入れっぱなし
の状態で過ごしていると
細菌が非常に増殖します。
また、入れ歯が破損した場合、
そのまま使用すると、
口腔粘膜を痛める原因になります。
逆に「入れ歯を外しっぱなし」にしていると
歯ぐきが痩せてしまい、
入れ歯が合わなくなって使えなくなってしまう恐れも。
入れ歯ケースと洗浄剤は、
必ず忘れないようにしましょう。
◆水分不足=だ液不足にもご注意を!
だ液には、お口の中の汚れを
洗い流す働きがあります。
しかし、災害時には、強いストレスや、
水分摂取が少なくなることなどにより、
だ液の分泌が減ってしまいがちです。
マッサージしたり、
キシリトールガムやシュガーレスガムで
だ液の分泌を促すように意識してみてください。
今回は
災害時こそ疎かにできないお口のケアについて
ご紹介させていただきました。
万が一、災害に見舞われてしまった時には
今回お伝えした口腔ケアを、ぜひ実践していただき、
困ったことがあれば近くのお医者さんや
避難所の職員さんに相談するようにしましょう!
御茶園通り歯科クリニック
〒310-0851 茨城県水戸市千波町462-6
TEL:029-291-8884
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